星輝子は福島の誇り
前書き
この記事は星輝子に興味を示さなかった男がアイドルマスターシンデレラガールズ 7thライブツアー 大阪公演2日目で紅を聞いて感情が爆発するまでを描いたものです。
星輝子に興味がなかったころ
私ははっきり言って星輝子に良い印象が無かった。
シンデレラガールズには現在190名のアイドルがいて、出身も47都道府県全て、果ては海外出身やウサミン星出身もいる。
各都道府県出身のアイドルがいると知ったとき、私の地元である福島出身のアイドルを見てみた。そこには東郷あい、そして星輝子がいた。
正直「マジか~」となった。
当時の私の星輝子に対しての印象は良くなかった。
CDジャケットが怖い。毒竹伝説の譜面が難しすぎる。叫んだときの声が苦手。ヘビメタへの無知からくる偏見。
輝子にさして興味もなく、他のアイドルが福島出身だったらもっと楽しいのかなとすら思ってしまっていた。
その後ガチャで恒常星輝子を引くことが出来たが、持ってないSSRが手に入ったから嬉しい以外の特別な感情は湧かなかった。
星輝子への見方が変わった
転機は昨年の11月だった。
期間限定ガチャで輝子が登場した。
新しいガシャ開催です!
— スターライトステージ (@imascg_stage) 2019年11月4日
<期間限定アイドル>
一ノ瀬志希(SSレア)CV:藍原ことみ
星輝子(SSレア)CV:松田颯水
桐生つかさ(SSレア)
輿水幸子(Sレア)CV:竹達彩奈https://t.co/mIoEjCBQs4 #デレステ pic.twitter.com/L94NaI4P55
同じガチャで桐生つかさが出ていたこともあり、私はこのガチャを少しだけだが引いた。
30連目だっただろうか。星輝子を引いた。
「そっちかよ」と思った。
しかし、特技ユニゾン持ちのパッションを所持していなかったためパッションのユニットに入れて育成することにした。
特訓前後ともに自分が知っている星輝子の印象とは異なり、柔和というか丸くなったというか、そんな印象を抱いた。
「パッションのユニゾンで担当がくるまではずっと使ってもいいかな。」
いつしかそう思うようになった。
センターに配置していたのでライブクリア後の叫びが苦手だったが、そこは我慢することにして使うようになった。
Unlock Starbeatの輝子
それから数ヶ月後、Unlock Starbeatのイベントが始まった。
大阪LIVEに現地参戦することが決まっていたので少しイベントを走ってみた。
メインボーカルに星輝子だった。
曲の大部分を輝子が歌っていた。聞いているとあることに気づいた。
「輝子歌上手くね?」
気づいたらこのイベントを頑張ってた。
途中からプロデュースノートを取りに行くのが目的になったが、曲が良かったので夢中になって走った。
最終的にはイベントptランキングで1万位を切っていたし、グルーヴイベントで初めてトロフィーを取ることもできた。
デレ7th大阪にて
そして、7th大阪1日目が始まった。
加蓮Pなので薄荷で一度召されて感情がオーバーフローしました。
(別で語りたい)
気持ちがだいぶ落ち着いてきた頃に知らない曲が流れ始めた。
PANDEMIC ALONE
スクリーンにはそう書いてあった。
曲の前半を聞いたときは、「あれ?毒茸伝説とは雰囲気が違うな」と感じた。
やがて知っている輝子が見え始めた。炎柱が舞う中で高らかに歌い上げるその印象はかつてのそれとは異なっていた。
「星輝子カッコいいじゃん」
気づいた時にはサイリウムを夢中で振っていた。
そして一緒に見に来た友達にこう言った。
「星輝子は福島の誇りだ。」
そして2日目。
事前に輝子の紅が聞きたいというツイートを見ていたが、流石に昨日ソロ歌ったし無いだろうなと思った。
だがその場には星輝子がいた。毒茸伝説を歌うために。
ちなみに私はここで渕上舞さん(加蓮のCV)を探した。(シンデレラガールズ劇場ネタ)
「マーシュアープ!」
大きな声を出していた。ロックをテーマの相応しい曲だった。
この曲のMastar難しいんだよなと頭に浮かびもしたが、夢中になってコールしている自分がいた。
1日目に続き披露された∀NSERに輝子がいた。
かつてはたいした興味を持ってなかった曲だが、イントロから嬉しかった。
Trinity Fieldも終わり感傷に慕っている中、アイマスに触れる前から知っているあのイントロが流れ始めた。
そんなことあるか?歌うのか星輝子!?
そう思いつつも実際に出ていた言葉はおそらく「マジで!?」「あぁ…(感嘆)」だろう。
スクリーンに赤く染まったサイリウムをXにしている映像が流れた。
痺れた。気づいたら自分もXにしていた。
それはきっと星輝子への敬意でもあった。
同伴者がサイリウムを一本しか持っていないことに気付き、3本持っていたサイリウムの内を1本渡した。高ぶる気持ちを共有したかったから。
出だしが始まった。英語の歌詞だ。ああ私の好きな部分の輝子だと思った。
Aメロが終わり、かつて苦手意識を持っていたいつもの輝子が出始めたときである。
松田颯水さんが震えながら笑っていた。
この瞬間本気の星輝子を感じた。
気づいたらサイリウムを力強く振っていた。残り少ない体力を振り絞って。
終わらないでとすら思った。帰りの新幹線や明日の仕事のことなんて頭になかった。
シンデレラバンドの演奏と星輝子が合わさったときこんなにも人の力を動かすのかと思った。
京セラドームは赤く染まっていた。
曲が終わったときに再び言った。
「星輝子は福島の誇りだ。」
松田颯水さんの挨拶を聞いて
松田颯水さんは挨拶でこんなことを言っていた。
「星輝子は万人するアイドルではありません。」
うなずく自分がいた。興味が無かったときのことを思い出していた。
だが今は違う。星輝子が好きだ。星輝子の歌を聞きたい。
その続きではこんなことを話していた。
「でも尖ってていいんだよって言ってくれたおかげで紅を歌うことができました。」
ああ確かに尖ったアイドルだなと思った。
でもなぜだろう。同時に私にはやわらかく、丸みがアイドルだとも感じた。
これもきっと、私が知らないところで輝子と輝子Pがこれまで積み重ねてきた形なのだろうと思った。
別に私が輝子に何かをしてあげたとは思っていないので、輝子Pにはお礼を言いたい。
ありがとう。あなたのアイドルは最高にロックでしたよ。
星輝子をライブで見れたことは幸運でした。
ましてや、星輝子の持ち曲をこれほど聞けた輝子Pは本当に幸せだったと思います。
早くこのライブのブルーレイがほしいです。
薄荷と紅を聞くために。
アイマスの魅力ってなんだ
私と星輝子のちゃんとした出会いはたまたま当たったSSRでしたが、そこからイベントやライブを通して愛着を持ってプロデュースしてるのかなと思っています。
入り口は様々でもアイドルの持っている魅力はきっと多種多様で尊いものだと思っています。
私が思うアイドルマスターというゲームの魅力の一つに、自分とアイドルや楽曲を時系列で重ね合わせることができるというのがあると思います。
私の担当である北条加蓮がわかりやすい説明できるので例に出させて頂きます。
初期の加蓮は病気だった過去もあってこれからの自分に絶望していました。
しかし、プロデューサーに声をかけられてから失った過去を取り戻すかのように努力をするようになり、かつて病室で見た憬れのアイドルのステージに立つことが叶います。
自信のついた加蓮はそれからも多くの仕事をこなしていきます。
その中でアイドルとしての仲間ができたり、本気で高めあうとはどういうことかを考えるようになります。
いつしか加蓮の目標はトップアイドルになっていました。
努力の仕方のわからなかったような子がアイドル活動を通して成長していく。
そんな姿に私は惹かれて担当になりました。
ほかのアイドルたちにもこのような物語があると考えると、なんて奥の深いゲームなのでしょうか。
こういった物語があるからそこに魅了されるし、次の物語を一緒に作っていきたいとなると思います。
まだまだそんなアイドルが多くいるからこそこのコンテンツには未来があるし、京セラドームを満員にできる力もあると思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメントかTwitterのリプライで感想をくださるととても喜ぶのでよろしくお願いします。
アイマス最高!